メールヘッダ情報について知りたい
メールヘッダ情報とは
メールヘッダ情報とは、メール作成から宛先に届くまでの一連の処理を記録した情報です。
ヘッダ情報には差出人や受取人のメールアドレス、送信した日付や時刻、送信に利用したメールサーバーやプロバイダ名、 受信までに経由したサーバー、受信した日時、送信者の使用しているメールソフトなど、さまざまな情報を確認することができます。
迷惑メールの場合でも、ヘッダ情報は記録されています。
ヘッダ情報を調べることは、迷惑メール対策やセキュリティ対策に役立ち、なりすましメール、フィッシング詐欺、架空請求などのメールが増えている状況において、とても有効な自己防衛手段になります。
ヘッダ情報の確認方法
ここでは参考として、「Outlook 2016」での確認方法をご案内しています。操作方法は各メールソフトにより異なります。
※ メールソフトにより、ヘッダ情報の取得ができない場合もあります。
1/4 ヘッダ情報を取得したいメールをダブルクリックします
ダブルクリックをすると、メールが別ウインドウで表示されます。
2/4 メールが別ウインドウで表示されたら「ファイル」を選択します。
3/4 「プロパティ」を選択します
4/4 メールヘッダが表示されます
ヘッダ情報はコピーのうえ、メモ帳などへのペーストも可能です。
ヘッダ項目の見方
メールヘッダ情報の中で、知っておくと便利な項目をいくつかご紹介します。
下記はヘッダ情報の一例です。
迷惑メールの被害についてお問い合わせされる場合には、当該のメール本文と共に、こちらのヘッダ情報を「コピー&ペースト」してお送りいただきますようお願いいたします。
※ メールヘッダ情報は、通信経路の調査を目的に利用させていただきます。
この目的以外に利用することはございません。
1 Return-Path
「戻り道」と訳せるように、メールの配信が正常におこなえなかったことを知らせるための返送先メールアドレスが記載されます。
このようなメールは、エラーメール (Returned Mail [リターンメール]) などと呼ばれています。
迷惑メールの場合、Return-Path に記載されているメールアドレスからメールが送られている可能性があります。
しかし、Return-Path も詐称されている場合がありますのでご注意ください。
2 Received
どこのプロバイダなのか、どのサーバーを経由して受信したかなどの経路が記載されます。
経由したサーバーの数だけ Received の情報が記載され、下から順に経由したサーバーが記載されていきます。
そのため、ヘッダ情報の一番下に記載されている Received が送信元で、一番上の Received が自分のメールサーバーとなります。
Received は、迷惑メールを通報する際にとても重要な情報となります。
特に、一番下に記載されている Received from の、"[ ]" カッコ内に記載されている IP アドレス (※1) は重要で、以下の検索サイトから、送信者の利用している国、プロバイダ名、接続環境、会社名など、参考程度とはなりますが調べることができます。
ドメイン / IPアドレス【whois情報検索】
ANSI Whois Gateway ドメイン名 / IPアドレス検索サービス
※ 恐れ入りますが、参考情報のため、検索結果に関して上記サイトおよび So-net へのお問い合わせはご遠慮ください。
(※1) IP アドレスとは、インターネット上の住所をあらわす番号です。メールのやりとりや、ホームページを歓覧する際にも、IP アドレスを頼りに通信しています。
So-net になりすましたメールなのかを判断する場合には、地域や会社名などをご確認ください。
So-net から配信しているメールの国や会社名は、以下のように記載されています。
国:JP → (日本)
会社名:ソニーネットワークコミュニケーションズ株式会社 (Sony Network Communications Inc.)
3 Reply-To
返信先のメールアドレスが記載されています。
通常、受信したメールを返信する際の宛先は、From (差出人) のメールアドレス宛になりますが、ほかのメールアドレス宛に返信して欲しい場合に、メールソフト上で設定することができます。
設定方法など詳細につきましては、お使いのメールソフトのヘルプをご参照ください。
迷惑メールの場合、From (差出人) とは違うメールアドレスが記載されていることが多く見受けられます。
「このメールを受信したくない方は返信をしてください」などの記載がある場合、返信をしないように注意しましょう。
大事な個人情報を取られてしまいます。
4 From
送信者のメールアドレスが記載されています。
本来の送信者とは違う、詐称 (存在しない) されたメールアドレスが使われている場合もありますのでご注意ください。
5 To
宛先のメールアドレスが記載されます。
複数の宛先がある場合には、"," (カンマ) で区切られて記載されています。
6 Date
送信者の送信した日付や、時刻が記載されます。
受信した日時と送信した日時は、日本のプロバイダであっても、かならず一致するとはいえませんが、海外のプロバイダから送られる迷惑メールなどは、少なくとも若干のずれがある可能性がございます。